石井ゆかりの星占い

2024/11/18 - 11/24

今週の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。
今週はいよいよ、20日に冥王星が水瓶座入りします。
何度か出入りを重ね、やっと「移動完了」です。
今週の12星座分けのコメントも、冥王星移動がメインテーマです。
冥王星は2008年頃から山羊座に位置し、今週20日までが言わば「冥王星山羊座時代」でした。ここから2043年頃にまたがって、今度は「冥王星水瓶座時代」となります。
これほど長い期間だと、その時間が「どんな時間だったか」を考えるのはなかなか、難しいかもしれません。たとえば、2008年頃の自分と今の自分を比べて、一番大きく変わったことがあれば、それが「冥王星のテーマ」だったのかもしれません。

冥王星は「破壊と再生」の星、と言われます。一見怖ろしいキーワードですが、非常に強い生命力をくれる星、というイメージもあります。冥王星の象意のひとつに「遺伝」があります。人間は自分自身が生き延びることだけでなく、愛する人を生かし、子どもを産み育て、次の世代を繋げていくことをも「欲する」生き物です。自分ひとりの範囲を超えた、非常にスケールの大きな欲望です。

冥界の王は地底に住み、地上に姿を現しません。でも、世界に対して大きな影響力を持っています。それに似て、私たちはこの世の中を生きていながら、それを動かしている大きな力のことを、よくわかっていません。たとえばさまざまな経済対策を講じながらも、景気の動向やマーケットの動きを完全にコントロールすることができません。「神の見えざる手」は、星占い的には冥王星をいうのではないかと思います。

たとえば、すでにAIが世の中に浸透し始め、生身の人間の営為とそうでないものの境目を、私たちは見失っています。水瓶座というテクノロジーの星座で、冥王がどう「見えざる手」をふるうのか、興味深いところではあります。

冥王星や天王星といった、時代を司る星を、私はつい「大きな星」と呼んでしまいます。こういう「大物」が動く時は、それを象徴するような出来事が起こることが、よくあるように思います。今週もまた、大きな時代を司る力の「節目」を感じさせるような出来事が起こるのかもしれません。

今週はそんな感じです。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



今週の空模様



公式サイト「石井ゆかりの星読み

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