ロンドン近郊の可愛いお宅訪問 多国籍ムード漂う、インテリアデザイナーのお家。

Lifestyle 2024.07.08

"Garden of England(イギリスの庭)"と呼ばれる緑豊かなロンドン郊外ケント地方に暮らすギャンブル五月が、個性豊かなイギリス人の自宅インテリアを紹介。今回はインテリアデザイナー、ローナのご自宅を案内します。


Step inside Lorna's house.

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異なるスタイルや価値観を持つアイテムが共存するキッチン。左の棚はチベットのアンティーク品。

文・写真/ギャンブル五月

ピンクとグリーンの壁にネオンイエローのアクセント。ドイツ製ミッドセンチュリーのソファの隣に置かれた、中国のアンティーク家具。エーロ・サーリネンのチューリップテーブルが存在感を放つキッチンに並ぶ木箱の棚。異なる時代やスタイルを反映した家具や色彩同士が見事に調和するローナの家は、インテリアデザイナーである彼女の手腕が光る、まさに唯一無二の空間だ。

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ラタンの家具と観葉植物がリラックス感をプラス。

1876年、とある貴族の別荘として建てられたヴィクトリアン様式のこの邸宅。第二次世界大戦中には、英国空軍のパイロット宿舎として使用され、隣接するフィールドは飛行機の離着陸用滑走路として利用されていたのだそう。現在ではタウンハウスとして改装され、3家族がそれぞれの生活を営む建物として生まれ変わっている。

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重厚な煉瓦造りと大きな窓が印象的な外観。

「ロンドンのモダンなマンションに住んでいた時、緑豊かな場所かつ夫がロンドンまで電車で通える距離のエリア、で見つけたのがこの家です。美しい外観、大きな窓と高い天井もポイントでしたね。もう18年以上ここに住んでいます」

サンルームの増設、キッチンの改造、ランドリールームの設置など、入居後すぐにあらゆる部屋をリフォームしたと言うローナ。「当時2歳だった長男が、伸び伸びと成長できる楽しい空間にしたかったのです。転んだり汚れてもいいようにキッチンの床をゴム張りにして、庭へすぐに出れるように段差をなくしたり、チャイルドフレンドリーな工夫をしたりしました」

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増設したサンルーム。子どもたちが転んでもいいように、床はゴム張り。

数え切れないほどのリモデルを繰り返して来たローナに、どの部屋にいちばん思い入れがあるのかを聞いてみると、答えは「バスルーム」。無類のお風呂好きと公言している彼女、ケントで製造されている銅製のバスタブやあえてコーティングを施さない大理石など、かなりこだわってデザインしたのだそう。シャワールームの壁には、掃除が楽なウォータープルーフ加工された壁紙をチョイス。「タイルの目地掃除が好きな人なんていないでしょう?」と笑う。

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ウォータープルーフの壁紙を使用したシャワールーム。

ここまで多様なスタイルや色彩にあふれているのに、決して悪趣味にならず、どの空間に何を置いても違和感がないのは彼女の卓越したセンスの賜物であろう。シンプルでミニマルな色やインテリアを好む輩が多い今日この頃、あえてその逆をいく彼女のインスピレーションの源はなんなのか。

「私は物事をあまり深刻に受け止めない主義。インテリアも気取らずにユーモアを持って楽しむ方針です。常に模様替えをしておもしろいものを追加したり、アップデートしてリフレッシュするのが好き。そのおかげで子どもたちもこの家を心から楽しんでくれていると思います」

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Room Details

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ドイツ、イタリア、スウェーデン、中国の家具が並んだリビングルーム。

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2階のテレビルームももちろんカラフル。

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シンガポール出身のローナ、東洋の小物使いにセンスが光る。

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左手にあるのは、アンティークショップで見つけた中国の持ち運び用の筆箱。

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Moooiの影絵シャンデリア。

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近所の林檎農場からまとめ買いした木箱をオープンシェルフとして使用。「これなら子どもたちがお腹が空いた時に自分ですぐに食べ物を探せるでしょう?」

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ランドリールームもおしゃれ。扉を開けると洗濯機と乾燥機が。

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ロックダウン中に子どもたちのために建てたツリーハウス。「正直に言うと、私もよくここで時間を過ごしています」

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肌寒いイギリスのお庭ライフに便利な移動できる暖炉。

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庭にはサウナスペースも。

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Profiles of Lorna's house

家主:
ローナ(@notboringinteriors)。夫、子どもふたり、犬5匹、鶏4羽と暮らしている。

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ローナのアール・ドゥ・ヴィーヴル:
自分の家を生き生きとした喜びとユーモアにあふれた空間にすること。

インテリアスタイル:
モダン・ヴィンテージスタイル。

住んでいるエリア:
ロンドンから約40キロ南のケント地方の特別自然美景地域。

お気に入りの家具:
Catchpole and Rye社の銅製のバスタブは大のお気に入り。年季が入った風合いを出したくてあえてコーティングを施さなかった。

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家の構造:
3階建て。2×リビングルーム、1×キッチンダイニングルーム、サンルーム、4ベッドルーム、ランドリールーム、4バスルーム、サウナ、ツリーハウス。

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text & photography: Satski Gamble

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