模様替え、アントワネット・ポワソンの30色のペンキが強い味方。
Paris 2024.11.21
プロヴァンス生まれのペンキと壁紙のブランドとして、1946年の創業以来フランス中で愛されている「Ressource(ルスルス)」。この秋、クリエイティビティ、色、モチーフ、フランスのサヴォワールフェールについての情熱を共有するアントワネット・ポワソンとのコラボレーションを発表した。
アントワネット・ポワソンのジャン=バティストとヴァンサンがペンキ30色と壁紙3種を生み出したのは、彼らが暮らし、仕事をするブルターニュの18世紀の家においてである。彼らが愛する18世紀の雰囲気の中、たとえばペンキの色の名前は「Bouton de Jonquille(水仙の蕾)」、「Bouquet de Tamaris(御柳のブーケ)」、「Habit de Moine(僧侶の衣)」など古風でとても詩的だ。日本でもかつて鴇色、浅葱色、唐紅色などと名を聞くだけで夢が見られる綺麗な色名があったことを思い出させる。ルスルスの自然にインスパイアされた既存のペンキ360色に、コラボレーション30色が加わったのだ。これまで欲しくても見つけられなかった微妙なニュアンスが魅力の色で、どれもインテリアにすぐに取り入れたくなる魅力だ。
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これらのペンキの色と調和する3種の壁紙。「Arbre de vie(トリー・オブ・ライフ)」はパネルタイプで、複数枚で壁を覆う使い方もできれば、サイズは大小があるので理想のサイズの1枚をベッドのヘッドの壁に貼るといった使い方もできる。そのトリー・オブ・ライフの一部はフリーズ(帯状壁紙)「Indienne」として販売されている。縦にも横にも希望の場所にインテリアのアクセントとして取り入れやすいアイテムでは? ロール販売される壁紙は、「Collines de Fleurs(花咲く丘)」だ。細かいモチーフの中にはトリー・オブ・ライフと同じ花が見つけられ、両者を併用する遊びもできる。着物の小紋を思わせ、どことなくオリエンタルな雰囲気。ペンキの色も合わせてインテリアの模様替えをしてみたくなる。
コラボレーションの発表が行われたのはバスティーユのアントワネット・ポワソンのブティックにて。中庭のお隣りのブティックAXS Designが扱うブロカントのオブジェが色見本的にペイントされ、アントワネット・ポワソンならではの素敵な展示方法だった。ルスルスとのコラボレーションの商品はアントワネット・ポワソンのブティックでも販売されているので、ここで買い物をした後にお隣りのAXS Designへも寄って行こう。
Antoinette Poisson
12, rue Saint-Sabin 75011 Paris
営)13:00〜19:00
休)日、月、火
https://www.antoinettepoisson.com/
editing: Mariko Omura